パキシルはSSRIという分類の一つです。最もポピュラーなSSRIは確かな効果と、副作用の起きにくいという特徴を持ちます。

はっきり分かる?パキシルの効果

多くの方が悩まされているうつ病。

うつ病に対して効果を発揮する医薬品は、さまざまなものが作られています。

その中には強い効果で症状を抑えるタイプのものもあり、パキシルもそういった抗うつ薬の一つです。

パキシルはイギリスの製薬会社であるグラクソ・スミスクライン社で開発された抗うつ薬です。

SSRI系の抗うつ薬の一つで、セロトニンの再取り込みを阻害することで症状を抑えます。

日本では2000年の11月に販売が開始され、うつ病で悩む方に処方されてきました。

パキシルはSSRI系の抗うつ薬の中でも強い効果があるのが特徴で、確かな効果でうつ病の症状を緩和させることができます。

できるだけ高い効果がある薬で、うつ病を改善したいと考えている方に特にぴったりだといえます。

パキシルの効果

SSRI系の抗うつ薬で、特に高い効果を期待できるパキシル。

これだけでもかなり頼りがいがありますが、具体的にはどのような効果があるのでしょうか。

パキシルは適応症が広く、さまざまな心の不調に対して使うことができます。

うつ病やうつ状態はもちろん、パニック障害や強迫性障害、社会不安障害にも効果を発揮します。

また、外傷後ストレス障害もパキシルの適応症に含まれているので、この症状に悩まされている方にもオススメです。

ほかにも、女性の場合であれば生理の影響による不安定さにも使えます。

このように、パキシルはうつ病だけでなく、不安や強迫、トラウマなど、いろいろな精神的症状に効果的です。

うつ病以外の精神的な不調に悩まされている方は、一度パキシルを試してみるのもいいのではないでしょうか。

セロトニンの濃度を高める

パキシルは有効成分にパロキセチンという成分を含んでおり、脳内のセロトニン濃度を高めることでうつ病の症状を抑える効果があります。

セロトニンとは脳にある神経伝達物質の一つで、不安や落ち込みといった精神的な症状への効果が期待できます。

このセロトニンが不足すると、脳内の神経伝達が正常に行われなくなってしまい、さまざまな精神的な不調を感じるようになります。

そのため、うつや不安症状に悩まされている方は、脳内のセロトニンが不足している可能性があると考えることができます。

パキシルを服用すると、有効成分のパロキセチンが脳内にあるセロトニントランスポーターの働きを阻害します。

セロトニントランスポーターは、セロトニンの再取り込みに関係しており、この働きが阻害されることでセロトニンの濃度が高まります。

脳内のセロトニンの濃度が高まると、悪くなっていた神経の伝達が改善し、不安やうつなどの症状を抑えることができます。

この効果はセロトニントランスポーターのみに発揮されるので、その他の受容体に作用することはほとんどありません。

その結果、抗うつ薬特有の副作用が少なくなっているので、副作用が気になる方も比較的安心して使うことができます。

不安障害への効果

うつ病と同じく、さまざまな人が悩まされているのが不安障害です。

不安障害というのは、日常生活に支障をきたすほどの過度な不安を感じる症状の総称です。

さまざまな種類に分けられており、パニック障害や強迫性障害も不安障害の一種です。

パキシルはこれらの不安障害に対しても効果を発揮し、脳内のセロトニンの濃度を高めることで感情を安定させます。

すると強い緊張や不安を和らげることができ、不安障害の症状を抑えることができます。

パキシルが効果を発揮するとわかっている不安障害は、パニック障害、強迫性障害、社会不安障害の3つです。

しかし、アメリカでは全般性不安障害にも効果を発揮するとされているため、全般性不安障害に対しても効果が期待できます。

PMS、PMDD

生理前になると精神的な不調が現れ、さまざまな症状に悩まされるという方は大勢います。

これらの症状はPMS、PMDDと呼ばれ、生理の1周間前や排卵直後から症状が現れ始めます。

生理が始まると症状が収まることがほとんどですが、人によっては排卵前後や生理が終わるまで症状がみられる場合もあります。

PMSは日本語にすると月経前症候群といい、生理前になると決まって不快な症状が現れます。

具体的には下腹部の痛みや乳房の痛みなどの身体症状、イライラや情緒不安定などの精神的症状です。

一方、PMDDは月経前不安気分障害といい、特に精神的な症状が強く現れるという特徴があります。

うつ状態や気力の減退、イライラや攻撃的になったりするなど、感情のコントロールが難しくなります。

パキシルはこれらのつらい症状に対しても、改善効果を発揮します。

早漏症

パキシルは抗うつ薬のため、主にうつ病の治療に対して使われます。

しかし、日本国外の研究ではパキシルは抗うつ作用だけでなく、早漏を治す効果があるといわれています。

日本国内ではまだ認可されていませんが、パキシルは早漏の改善効果を期待して使用することもできます。

男性のコンプレックスの中で、代表的なものの一つである早漏。

早漏には原因があり、そのうちの一つとして脳内のセロトニンの不足が挙げられます。

パキシルには脳内のセロトニンの濃度を高める効果があるため、この効果によって早漏を改善することができます。

実際、パキシルを服用してから射精までの時間を測定した結果、普段の4倍から8倍にまで延長したという結果が出ています。

早漏に悩んでいるという方は、早漏への効果を期待してパキシルを使ってみるのもいいのではないでしょうか。

効果を感じるまでの時間

パキシルは正しい服用方法で使うことで、確かな効果を実感できます。

しかし、その効果は飲み始めてから大体どれくらいで現れるのでしょうか。

パキシルは飲み始めてから、平均2週間くらいで効果を実感できます。

早い人では大体1週間くらいで効果を感じたというケースもあるようです。

飲んですぐに症状を抑えられるわけではないので、即効性のある薬で症状を抑えたい方にはあまり向いていません。

また、効果が現れるまでの期間は個人差があるので、人によっては2週間を過ぎても効果が実感できない場合があります。

もし、パキシルを使っているのになかなか効果が実感できなかった場合、パキシルと相性が悪い可能性があります。

そのようなときは違う抗うつ薬で症状を改善するのをオススメします。

軽度の症状にはあまり向かない

一口にうつ病といっても、症状が重いものと軽度のものがあります。

抗うつ薬は軽度のうつ病にも使われているので、軽度うつで抗うつ薬を使ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

また、軽度うつ病に悩まされている方の中に、パキシルで症状を治療したいと考えている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、パキシルは症状が重いときは確かな効果を発揮しますが、軽い症状にはあまり向いていないという一面があります。

そのため、軽度うつ病に対してパキシルを使っても、その効果を上手く実感することができません。

軽度、重度ともに十分な効果を発揮してくれるというわけではないので、注意が必要です。

パキシルを使うときは、こういった一面があることもしっかり覚えておきましょう。